マリンサーベイについてのFQA

Q:どういう人がマリンサーベイを依頼しますか?

A:
ケース1.仕事が忙しかったり、ボートが遠隔地にあったりで買い手がすぐに見に行けない場合、サーベヤーに代行依頼するケースが多いです。

ケース2.中古艇についての知識・経験が充分でなく、専門家の助言が欲しい場合。

ケース3.会社で購入するため、購入価格に客観性・妥当性を与えたい場合。

その他.損害保険会社、金融会社、裁判所など

Q:査定とマリンサーベイはどう違うの?

A:
査定とは、再販のための商品の買い取りを目的として中古艇業者がオーナーに対して行う価格査定です。一般に無料です。

マリンサーベイはサーベヤーが依頼主のために艇の状態を鑑定し、問題点や要修理箇所を指摘し、売買に関わらない公正な立場で時価評価を行います。有料です。

 

Q:「中古艇評価士」「マリンサーベヤー」の違い

A:
「中古艇評価士」はNPO法人・日本中古艇協会(JUBA)が 毎年評価士の研修会を行い、養成をはかっている制度で す。
これまでの受講生は延べ100名を越えているようです。(2007年以降途絶えている)

両者の相違点
1.「中古艇評価士」は対象がボートのみで、セーリングクルーザーの講習はありません。
2.チェックリストのヴォリュームが違います。  JUBA  JAMS
3.「中古艇評価士」はボートの下取り&次艇の販売を前提としています。「マリンサーベヤー」は売買に関わらない中立の立場です。
4.中古艇評価士による鑑定は無料(らしい)ですが、サーベヤーによるマリンサーベイは有料です。


日本中古艇協会(JUBA)の「中古艇評価士・研修内容」
 

Q:マリンサーベイはヨット専門ですか?

A:
いいえ。プレジャーボート全般です。

  ただし黒潮丸(森下)は経験からセーリング・クルーザーの方が得意です。
 

Q:マリンサーベイのメリットは?

A:
豊富な経験、引渡前の整備、保管場所の斡旋等で中古艇業者は買い手に対し圧倒的に優位な立場にあります。

買い手はサーベヤーによるサーベイリポートを入手して初めて売り手と対等に売買の折衝を行うことが出来ます。

いろいろな問題点を取引契約に先立って知ることが出来ます。

取引時点での艇の状態を記録に残すことが出来ます。
 

Q:近くにサーベヤーがいないが・・

A:
現状はまだサーベヤーとして独立出来るだけの仕事量がないため、看板を揚げている人が少ないのです。当社は「日本マリンサーベヤー協会」の事務局になっています。お問い合わせ下さい。
当社は全国出張致します。
 

Q:価格評価はどうして出すのか?

A:
中古艇は車より遥かに1艇1艇の状態や個性が異なります。年式も車がほぼ1−10年なのに対し、中古艇は1−30年に及びます。それを見分け、問題点を指摘し、価値を評価するのがマリンサーベヤーの仕事です。

価格評価のベースは艇の実質価値と市況です。ただし取引例が非常に少なく、公開の市場は形成されていません。

また中古品や骨董品は1物1価の原則で売り手と買い手が合意して価格が決定します。厳密に公正な価格というものはありません。
それだけにマリンサーベヤーの助言が重要になります。

 

Q:損害保険とマリンサーベイ の関係は?

損害保険会社が考える鑑定業務は次の通りであるといいます。
これはNAMSやJAMSのいう通常の PrePurchase−Survey や Damage−Survey とは異なる部分を含んでいますが、損害保険会社にマリンサーベイの能力はなく、今後プレジャーボートの損害査定にマリンサーベヤーの果たすべき役割は大きい と思われます。

・事故状況の確認(保険上の責任判断情報を含む)
・事故状況と船体損害状況の妥当性の検証
・海上交通関係諸法規等による過失割合の判定(船舶間の衝突等)
・船体補修に関する妥当な修理方法の検証
・修理金額の検証
・船体時価額の算出

 
 
 
 

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