【黒潮ジャーナル・98/3/23】

ボートメーカー各社のホームページ

 わが国のボートメーカー、ビルダーのホームページを覗いて見た。

ヤマハ http:www.yamaha.co.jp/marine/

 「歓迎」もなければ「ご挨拶」もない、会社の「自己紹介」もない、いきなり目次だ。早くていいか。

 だがこれだけ何もないとどういう目的のページなのか判らない。またヤマハがどうしてボート&ヨットを作っているのかも判らない。
 天下のヤマハのことは万人が知っている、と思っているのだろうか。そうか、「モーター」の方に書いてあるのかな。残念ながらマリンファンがモーターを見るとは限らない。

 販売製品の紹介はお手のものだ。写真も多く、すっきりしている。早い。ただCMというかコピーがお粗末。楽しくない。もっとちゃんと書けよ。 

 察するにWEBのデザイン屋さんが、ヤマハ広報部とマリン事業部のどちらの顔を見たらいいのか判らないんじゃないかな。意思疎通がありません。もっと盛大に飲みましょう!最近不景気で交際費の枠が足りない?トヨタの社長は飲み代は個人払いと言っているよ。
 それとも広報部が硬直化しているか。かって僕がマリーナ内にヤマハの看板を掲げようとしたら、あれこれわんさか注文がついたっけ。
 

 子供の絵のコンクール入選作の展示はなかなかいい。

 

ヤンマー  http://www.yanmar.co.jp

 売り物はヤン坊マー坊の天気予報だけ。

 製品紹介もお粗末。価格は97年1月のままだ。

 これは学生のリクルートのために取り敢えず開いたページ。

 

トーハツ  http://www.e-shop.co.jp/tohatsu/

 社長さん以下何人も顔を揃えて、づらづらと紋きりのご挨拶を述べている。以下の役員がいかにも番頭さんに見えていい。そうかこれは販売店へのご挨拶なんだ。
 せめて社長の写真くらいカラーにしたらどうなんだい。

 あれこれイベントの報告記事を並べたり、親しみは感じるがネタが古い。
 それと、1枚の巻物に納めているから読み込みに時間がかかってかなわない。お経じゃないんだからページを分けてよ。

 

マーキュリー・ジャパン  http://www.superfishing.com/ad/mercury/

 真っ黒い背景色はまったく頂けない。

 筧さんの苦労話とか期待したが、なし。
 アングラー小島氏への質問箱は昨年10月以降質問のみあって回答なし。有田氏のページもコクがない。
 ここのオンライン・カタログ請求にはまったら悪夢だ。抜けられない。

 マーキュリーがこのページを開いた目的がよく判らない。100万円をきる新設計のボートを売り出した果敢なチャレンジ精神が感じられない。マーキュリーって釣り餌屋さんかと思うよ。

 

岡崎造船  http://okazaki.yacht.co.jp/

 小規模のホームページとして秀逸だ。構成も絵も、品格がある。長い伝統がバックボーンにある強みだろう。
 創業者とか職人、過去の名艇の写真なんかを入れたらもっとずっと親しみを感じさせると思う。

 せっかく会社の沿革を書いて重みをつけているのだから、もう少し最近のストーリイやレポートを出すと面白いのではないだろうか。岡崎のヨットの耐久性とか、事故例とか、いかにして岡崎がナウテイキャットを扱うに至ったかの経緯なんかを書いたら面白かろうに。

 

日産、スズキ

 今どき大メーカーがWEB-SITEを持たないなんて、倹約が過ぎて縮小再生産だ。

 

以上

前へ  トップページヘ  黒潮丸表紙へ  次へ