セーリングの技術

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セーリングってどうやるんだろう？　難しそうだなあ。覚える方法が分からない。

そうですね。難しいと言えば難しいし、難しくないといえば難しくない。風を利用するのは人間が昔から自然にやっていたこと です。子供が自転車に乗るのを覚えるようなものでしょうか。

一旦覚えてしまえばもう身体に染み付きます。生涯手放すことのない確かな技術になります。

はじめにヨットの種類を２つに大別します。　ここでの記述はすべて一般論、例外は除きます

ディンギー	マスト１本　　セールは１枚か２枚　　普通は１人か２人乗り 船の長さは４−５．５ｍ　　デッキ（甲板）は張ってない 船底に横流れ防止のセンターボード（鉄板）を下ろす
クルーザー	マスト１−２本　　セールは２枚　　 数名乗り込むがシングルハンドも可　　船の長さは６−1５ｍ　　 デッキがありキャビン（船室）がある　　エンジンを装備 船底に重いキール（鉄、鉛）があって、転覆しても起き上がる

車に例えるとディンギーは二輪車、クルーザーは四輪車です。
二輪車は人力で、漕がないと倒れます。キャビンがありません。
四輪車はエンジンがあって、倒れることはないし、キャビンがあります。
　

セーリングを覚えるにはやはりディンギーから始める方がいいでしょう。本当は＜まず泳ぎから＞と言うべきかもしれませんが、まあここはチャーターヨットの講座ですから。
デインギーセーリングは２−３日間のセーリングスクールでの講習で覚えられます。それで充分です。（ディンギーを借りて遊んでいても覚えますが、それは大人のやり方では ありませんから。）

ただしヨットの各部の名前は確実に覚えなければいけません。それだけは 必須の条件です。聖書じゃないけど初めに名前ありきです。ものの名前を覚えなくては何事も始まりません。 私の長い経験では、用語を覚えようとしない人はいずれ必ずヨットの世界から消えていきます。
黒潮丸のヨット用語集

セーリングを覚えるのは易しいです。
しかしレースをしようとなると難しい。とにかく極限のスピードを求めるのですから奥が深いです。この道を進んではいけません。先には苦しみが待つばかり です。
チャーターヨットを目指す人はセーリングを覚えたところでクルージングに転進します。

セーリングは易しい。
クルージングは楽しい。

セーリングとは風でヨットを動かすことです。
クルージングとはヨットを動かして目的地に安全に到着することです。
クルージングにはセーリングを含めて遥かに幅広い知識と経験が必要です。
　

黒潮丸が考えるクルージングに必要な技術

セーリング	セールで船を進める技術
ドライビング	エンジンで船を進める技術 チャーターヨットでクルージングする場合、３分の２以上は機帆走です
ロープワーク	たくさんのロープ類があります
ムアリング	離着岸＆船を岸壁に繋ぐ技術
アンカリング	船を停泊させる技術
ナビゲーション	自艇の位置を把握し、目的地に到達する技術
エンジンのメンテナンス	きりがありません　最低エンジンオイルの交換から
航海計器の操作	安全のために
無線	ＶＨＦで港長に入港許可を求めるために
炊事、掃除、整頓	自分がやらなければ代わってやってくれる人はいません

　

チャーター会社ＣＹＯＡがチャーター申込書に記入を求める設問
（これは古いスタイル。今はＳｕｎｓａｉｌやＭｏｏｒｉｎｇｓはここまで詳しく聞きません。）

１、あなたはこれまでにＣＹＯＡの艇をチャーターし、スキッパーをしたことがありますか？

２、あなたが他社の艇をスキッパーとしてチャーターしたことがあったら記入して下さい。

３、あなたが他社の艇をチャーターし、クルーとして乗ったことがあったら記入して下さい。

４、あなたは現在艇を所有していますか？ 艇種、サイズ、何年間、どれくらいの頻度で乗っている？

５、あなたは過去に艇を所有していたことがありますか？ 艇種、サイズ、何年間、どの程度乗っていたか？

６、あなたが過去５年以内にスキッパーをした最大艇のサイズは？

７、チャーター中に発生した小トラブルに対処するあなたのメカ能力について記述して下さい。

８、下記項目についてのあなたの経験を簡潔に記述して下さい。 デイセーリング、クルージング、オーシャンクルーズ

９、チャート、航海計器などを使ってのナビゲーションの経験を記述して下さい。

１０．あなたはベアボートチャーターのサーテイフィケーションを持っていますか？ 何処の？いつ取得した？

１１、スキッパーとしてのアンカリングの経験 ３０フィート以下で何回、４０Ｆ以下で何回、４０Ｆ以上で何回

１２、あなたのクルーの経験について記述して下さい。

　

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