黒潮丸の
ヨット用語集
用語集を作ってみました。もとより先人の築いた遺産の驥尾に付したに過ぎませんが、いくらかの工夫もしてみました。これからも追加・修正していきます。
私・黒潮丸なりのヨット&ボート普及啓蒙活動です。
どうぞリンクしてご利用下さい。 誤りなどあればご叱正下さい。 pccgarden@gmail.com
ア行 カ行 サ行 タ行 ナ行 ハ行 マ行 ヤ行 ラ行 ワ行 末尾
用語 | 解説 | 写真・参考図 |
アイ | 穴、環、目 eye=目玉か! | |
IMS アイエムエス | ヨットレースのハンデキャップを決めるシステム ORCが統括 | |
IOR アイオーアール | IMS以前のグランプリレース用レーテイングルール レース艇が過激に進化したため衰退し、廃止された−高槻HB | |
アイストラップ アイプレート |
ロープやブロックを取り付けるための金具−右の写真 下に当て板がつけばアイプレート |
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アイスプライス |
ロープの端を輪にして先を本体に編みこみ、環(アイ)のついた ロープにする |
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アウトボードエンジン | 船外機 | |
アウトホール | メインセールのクリューを後ろに引くコントロールライン haul は<引く>の意で<穴>ではない-高槻HB | |
アスターン |
艇の後方 |
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アスペクト比 | 縦と横の長さの比 縦に細長いセールを<アスペクト比が高い>という | |
アッパーシュラウド | シュラウドはサイドステイのこと 1番上からとっているサイドステイ | |
当て舵 | 艇が真っ直ぐ進むように舵をとること | |
アパレントウインド | 見かけの風 吹いている風の向きでなく艇の上での風の向き | |
アビーム |
艇の首尾線から真横の方向 |
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アフターガード | ア・カップなどのレース艇で後方に陣取る首脳陣 スキッパー、ヘルムスマン、ナビゲーター、タクテイシャンなど | |
アフターガイ | スピンポールを後方に引いて固定させるライン | |
アルゴス | 環境調査・保護を目的とした人工衛星によるデータ収集・測位システム およびその送受信システム | |
アンカー |
錨 ヨット用錨にはダンフォース、CQR、ブルースなどある アンカーウエル=アンカーの収納場所 アンカレッジ=錨地、錨泊地、錨泊の適地 |
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イーズ | ゆるめること | |
イーパーブ(EPIRB) |
非常用位置指示無線標識 非常時に周辺や衛星に向けて遭難警報を発信する ブイ式の装置 |
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インアウトエンジン | 船内外機 ドライブユニット(駆動部分)が船外に出ている | |
インナーフォアステイ | フォアステイより内側に設置したステイ カッターリグ マストベンドにも使う | |
インバーター | 直流−交流転換装置 | |
インフレータブル |
膨張式 ゴムボートなど |
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インペラ | 海水ポンプなどの水車 | |
インボードエンジン | 船内機 プレジャーボートでは通常1軸デイーゼルエンジン | |
ウイスカーポール | ジブセールを張り出すために用いる | |
ウイングキール | 下面に出っ張りを付けたキール ベンレクセンが設計し、1983年のア・カップで「オーストラリアU」に装着して勝利した | |
ウインデックス | 風見 みかけの風の方向を見る →アパレントウインド | |
ウインチ | シート、ハリヤード、ロープなどを引き込むのに使う 風を孕んだセールを引き込むのにとても人力では引けない コーヒーグラインダーはその大きなもののあだ名 | |
ウインドアビーム |
風をほぼ真横から受けて走っている状態 |
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ウィンドベーン | 風力による自動操舵装置 電力不要だが無風時無力 沿岸航海に向かない 長距離航海向き | |
ウインドラス |
揚錨機 電動と手動とある |
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ウィンドワード |
風上の方向 艇名やリゾート、ショップの名前によく使われる |
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ウエアリング |
下手回し セールの出ている方に艇を回し、ジャイブする |
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ウエイポイント | 航路上に設定した任意のポイント GPSプロッターに設定して次のウエイポイントまでの距離・方位などを求めるのに使う | |
ウエスト工法 | 木材にエポキシ樹脂を染み込ませて固め、軽量で強靭なハルを作る-高槻HB | |
ウエザーサイド |
風を受ける側 |
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ウエザーヘルム |
ヨットは帆走中、風に対して切り上がる性質がある |
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右岸 |
川の上流から下流に向かって右側の岸 |
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右舷 |
艇尾から艇首を向いて右側の舷 |
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エクステンション |
ティラー(舵棒)に取り付けて、艇が傾いて舵棒から身体が遠くなっても 操作出来るようにする補助棒 |
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FRP | ガラス繊維で強化したプラスチック | |
NORC |
日本外洋帆走協会 1999年JYA(日本ヨット協会)と統合してJSAF(日本セーリング連盟)となった NORCは官からの補助に頼らない自主独立の組織だった 私・黒潮丸は補助金頼りのJYAとの統合には反対だった |
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エンクロージャー | 風、飛沫、雨などを避けるための透明なビニールの囲い・覆い | |
エンサイン | 国籍を示す旗 | |
エンジンマウント | エンジンを取り付ける部分 | |
オイルスキン | 重装備の雨合羽 クルージングにおいては真夏でも必須の装備である オイルスキンを持たないセーラーは現役ではない | |
ORC | Offshore Racing Congress セーリングクルーザーのオフショアレース規則を統括する国際組織-高槻HB | |
オーバーキャンバス | 風に対してセール面積が大きすぎる状態 ヒール、ウエザーヘルムが強くなり操船困難になる | |
オーニング | 日除けの天幕 夏の航海の必需品であるが、強風には対応できない | |
オールハンズ(オンデッキ) | 全員がデッキに出て状況に対処すること | |
オズモシス |
FRPの水線下に発生する水ぶくれ(ブリスター)で、経年で増殖する。1970年代FRPボートが 出始めた頃に頻発し、 蛇蝎のごとく忌み嫌われ怖れられた。近年FRP技術の向上とともにあまり聞かれなくなった 「オズモシス発生のメカニズム」 セブンシーズ(加藤木俊策氏)のサイト |
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オフショア | 沖のほう、外洋 | |
オリンピックコース | ヨットレースで、通常三角コースをいう | |
オルターネーター | 交流発電機 直流発電機はダイナモ | |
面舵 |
船首を右に向けること |
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オンザロック | 座礁すること | |
オンデッキマストとスルーハルマスト(キールステップドマスト) |
マストをデッキ上に立てる艇と、デッキに穴を開けキールに固定する艇とある スルーハル マストの方が頑丈で信頼感があるが、貫通孔から雨水が浸入したり重くなるなどの問題もある |
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カ行 | Home Top | |
ガイ | スパー(円柱 ポール、フックなど)の先端にセットされた操作・固定用のロープ | |
海里 |
マイル 赤道上の緯度1分の長さ1852m |
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学連 ガクレン | 学生ヨット連盟 <学連出身><学連あがり>など ディンギーの世界 | |
ガジョン |
舵板を艇体に取り付ける金具 |
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カタマラン |
双胴艇 |
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カッターリグ |
フォアステーが2本あって3枚帆の帆装 海況の変化に対応しやすくロングクルージング艇に好まれる インナーフォアステイの裏側にランニングバックステーが必要だが弱風時には外しておけばよい |
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カニンガムホール | メインセールのラフを、下方向に引くコントロールライン用の穴-高槻HB | |
ガフリグ |
変形四角形のセールで、上側にガフスパーという帆桁が付いている バックステーは ガフの邪魔にならないよう左右に振り分けたランニングバックステーになる OP級ディンギーなど |
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カムクリート |
噛み合うギアの間にロープを挟んで留めるクリート |
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ガンネル | 艇の外縁にまわす保護板 | |
観音開き | メインセールとジブセールを両舷に張り出すこと | |
ギア | 用具、装具 専用の衣服をいう場合もある | |
キール |
1)船底の船首から船尾に通る骨材−竜骨 2)横流れ防止と船体安定の ために船底に取り付ける重量板 |
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キールバルブ | キールの下端の膨らみ 重心を下げる目的 | |
艤装 | 船の装備全般のことだが、特に出艇の前の準備(セールやシート類の取り付け)をいう フィッテイングともいう | |
機帆走 | セールとエンジンを併用して走ること 私の場合クルージングでは8割が機帆走 | |
キャットリグ |
1枚帆の帆装 |
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キャノピー | →ドジャー | |
キャプサイズ | 転覆する | |
キャリブレーション | 計器の誤差の修正 | |
キャンパー | 反り | |
ギャレー | 炊事場 シンク(給排水と流し)とジンバル(艇のヒールに対応するために吊り下げ式のコンロ=プロパンが多い)、アイスボックス(35F以上クラスになると電気冷蔵庫)、食器棚が備わっている | |
キンク | ロープやワイヤーがねじれて、縒りが固まった状態 | |
キングストンバルブ | 水抜きの栓 | |
グースネック |
ブームとマストをつなぐ接ぎ手 |
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クオーターデッキ | 後部甲板 小型のクルーザーではほとんどコクピットと同義 アフターガード参照 | |
クオーターリー |
斜め後ろから風を受けて帆走する状態 |
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クオーターバース |
普通チャートテーブルの後ろにある潜り込みのベッド 高さが低い |
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クラブヒッチ | 巻き結び 輪を2つ作り上下に交差させて柱にかける 咄嗟に出来るようにしておくこと | |
グラブレール | →ハンドレールに同じ | |
クラムクリート |
溝のある受け具にロープを噛み込ませて留める
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グランドパッキン | スタンチューブの水止めパッキン | |
クリート |
ロープを留める金具 角(つの)が出ている |
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クリュー |
セールの部分名称 セールの下辺後端 |
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クリングル |
金属または糸でかがったハトメ鳩目 |
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クルー契約 | クルージング艇に同乗する場合、オーナーとクルーは契約を結ぶべきか、どんな契約があるか、ここに少し記述してあります | |
クルードチャーター | チャーターヨットの1形態 スキッパーとメイド(コック)を含めて傭船する | |
グルーブ |
マストやブームの溝 セールのボルトロープを通す |
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クレードル | 船台 | |
グレーティング | 格子状に組んだ床 木で組んだ床は美しく通風排水に優れる | |
クローズホールド |
風上に向かっての帆走 |
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クローズリーチ |
真横よりやや前方の風を受けての帆走 |
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クロスビット | 係船金具の1つ 十字になっている | |
クロスベアリング |
2つ以上の目標の角度を測り、交差する点から艇の位置を求める方法 |
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ゲイン | 獲得する ヨットレースの場合、風と他艇との関係で上位を得ること | |
ケッジアンカー | 主錨ではなく、小型・予備のアンカー いろんな使い途がある | |
ケッチ |
2本マスト 後方のマストがホイールより前にある |
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ゲルコート | FRP表面のつるつるした樹脂 | |
コーキング | 水止めのための詰め物 | |
コーミング |
コクピット周囲の背もたれ部分 艇のヒールに備え角度が上に開いている |
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光達距離 | 灯台の灯りが視認できる距離 灯台により異なり、海図に記載されている 航海者は灯りを視認することで位置を知ることができる | |
コクピット |
操縦席 通常マストより後部に位置し、床がデッキより低く、舵やエンジン操作の機能がある |
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コンパス |
羅針盤 |
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コンパニオンウエイ |
コクピットから(またはデッキから)キャビンに下りる通路・階段 |
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サ行 |
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Home Top |
サークリング | レース前の位置どりで、円を描いて動いて時間調整すること | |
サーベヤー | →マリンサーベヤー | |
サイドステイ |
マストを支える索=静索 マストから左右両舷に張ったもの シュラウドともいう |
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サウンディング | サーベイ用語 船体の各部をハンマーで軽く叩いて感触や音を確かめて状態を判別する方法 |
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左岸 |
川の上流から下流に向かって左側の岸 |
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サギング | たるみ 艇体あるいはフォアステイなどのたるみ | |
左舷 |
艇尾から艇首を向いて左側の舷 |
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サンドイッチ構造 | バルサ材あるいは発泡体をFRPなどで挟んだ構造 軽量化を図るため | |
シーアンカー |
荒天下、艇の動揺を抑えるためにロープなどを流すこと 布製の流れ止めの 既製品もある |
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シーコック | 海水弁、船底弁 | |
シート |
一般に何かを操作するためのロープをいう メインシート、ジブシートなど |
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シーブ | 滑車 ブロックの中の回転体 | |
シーム | セールの縫い目 | |
シーワージーネス | 堪航性 航海上のいろんな状況に堪える能力 | |
JOG |
艇長6−7mのクルーザー キャビン・エンジン・キールなどを備え 一応外洋航海に耐える |
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JSAF | 日本セーリング連盟 1999年にJYA日本ヨット協会とNORC日本外洋帆走協会が統合した | |
JCI | 日本小型船舶検査機構 | |
シェークダウン |
テスト走行 レースや大航海の前には必須 |
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ジェネカー | 非対称な形状のスピンネーカー | |
ジェネレーター | 発電機 主機とは別の発電専用のエンジン | |
ジェノア |
ジブセールの1つ 最大面積のジブ |
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シットエア | 他艇や障害物によって流れが乱された風 | |
シバー |
セールが風にバタバタとはためくこと |
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ジブシート |
ジブセールを操作するロープ |
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ジブセール |
1本マストの場合マストの前に付けるセールの総称 ジェノア・レギュラー ・クルージング・ストームなどがある |
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ジブファーラー |
ジブセールをファーリングロープで縮帆展帆する装置 |
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ジャイビング |
バウを風下に向けてタックを変えること 強風下では難しい技術 |
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ジャイブプリベンダー |
ワイルドジャイブを防ぐためにブームとデッキを繋いでおく装置(テークル) ロープとブロックを 組み合わせて作る 急に風が変わった時にブームやデッキを傷める惧れがある |
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ジャックライン |
コクピットからフォアデッキまで両舷デッキ上に細いワイヤまたはナイロンベルトを 敷設しておく 荒天時ハーネスのカラビナにジャックラインを通してデッキ上を移動する |
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シャックル |
U字型の金具にピンが付いている ものを繋ぐ基本金具 |
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シャフトブラケット | 船底でプロペラシャフトを支持するブラケット | |
ジュリーラダー ジュリーリグ |
応急にセットした舵、帆装 | |
シンク |
炊事用の流し台 クルーザーの場合給排水が備わっている |
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ジンク | 電蝕亜鉛 | |
ジンバル |
艇がヒールしても水平が保てるよう吊り下げ式にした装置 |
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シンブル | ロープやワイヤのアイの内側に入れる金属の擦れ止め | |
水線長 | LWL Length on the Waterline 水に浸かっている場所での艇の長さ | |
スイベル | 互いに縒りがかからないように回転する金具 | |
スイミングラダー | 艇のトランサムから下ろした昇降ハシゴ 通常単独では海中から艇の上には上がれない | |
スウエッジング | ワイヤロープの端に留め金具をかしめること | |
スカッパー | 船側板あるいはブルワークに開けた排水孔 | |
スキッパー |
艇長 |
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スターボード |
右舷 |
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スターボードタック |
右舷側から風を受けて帆走する状態 |
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スターン |
船尾 |
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スタンション | 舷側に張るライフラインの支柱 高さ60cmくらい | |
スタンチューブ | プロペラシャフトが艇体を貫通する部分のチューブ グランドパッキンで防水する | |
スタンディングリギン |
マストを立てるためのステンレスワイヤー 付属品としてチェーンプレート、ターンバックル、 ターミナルなどが必要 |
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ステー |
静索=マストを支える索 セールを操作するのが動索 |
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ステイスル | ジブの後方に展開するセール | |
ステム |
船首部分の水線からデッキの先端までの立ちあがり |
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ストームセール |
荒天時用のエリアの小さなジブセール |
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ストリンガー | 縦通材 縦方向の部材 | |
スナップシャックル |
シャックルのピンの部分がスプリングで可動式になっている ハリヤードの先に 付けてセールのピークを留めるのに使うなど |
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スパー |
マスト、ブームなど円材の柱 |
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スパイキ | ロープワークの道具 先端が尖っていて、縒り目に突っ込んで穴を広げ、ストランドの先を入れる | |
スパンカー | 艇を風上に向けておくために船尾に立てる帆 漁船や釣り船用 | |
スピンネーカー |
追い風で用いる軽い大きなセール 一般に派手な色彩を使う |
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スプライス |
ロープの縒りの一部をほどき、縒り糸を編みこんで繋いだりすること |
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スプリングライン | 係船索 バウから船尾方向にとるバウスプリング、船尾からバウ方向にとるスターンスプリング | |
スプレー | 波しぶき 風上航では波がバウの腹に当たって凄まじい波しぶきが立ちコクピットに降りかかる | |
スプレッダー |
マストの曲がりを調整するためにマストから左右に張り出した部材で、サイドステイ がそこを通る 形状からクロスツリーともいう |
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スループ |
1本マストの前後に2枚のセールを張る帆装 |
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スロット | 隙間、間隙 1)センターボードを落とす穴 2)ジブセールとメインセールの間隙 | |
セキスタント セクスタント | 六分儀 | |
セティーバース | キャビン内の長いすで寝床を兼ねられるもの | |
セルフタッキングジブ | シートの操作なしにタックを変えられるジブ | |
セルフテーリングウインチ | ウインチにロープを挟み込む溝があって、ロープを引かなくてもウインチを回すだけでよい | |
セルフベーリング | 自動的に排水されること | |
センターボーダー |
クルーザーでキールではなくセンターボードを備えた艇 |
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センターボード |
艇の横流れを防ぐために船底から水中に下ろす板 |
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走錨 ソウビョウ | 入れた錨が利かず艇が流されること | |
双錨泊 ソウビョウハク | 錨を2本入れて停泊すること 1本だと風の変化で振れまわしになる | |
ソレノイドスイッチ |
電磁弁 例えばプロパンガスボンベなどの元栓に設置して遠隔開閉する |
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タ行 |
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ターンバックル |
ロープやワイヤーやなどの張力を調節する装置 金属製の胴の両端にネジ山が 切られていて、一方は右ネジ、もう一方は左ネジ(逆ネジ)になっている。この胴を 回転させることで両端に取り付けられたボルトが締め込まれ(あるいは緩められ) 張力を調節する リギンスクリューともいう |
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対水速度 対地速度 |
対水速度は船底の水車の回転速度で測る 潮流で後退していても水車は前進速度を示す 対地は、かってはチャート上で一定時間に自艇がどれだけ動いたかで測ったが、現在ではGPSで現在進行形で判る |
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タクティシャン | 大型ヨットのレースで、他艇との駆け引きなど戦術を担当してスキッパーを補佐する | |
タッキング |
風上に向かいながらタックを変えること |
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タック |
1)ハルに対してセールの出ている向き 2)セールの部分名称=セールの下辺前端 |
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ダビット | テンダー(足舟)やマリンジェットなどを吊り下げておくフック | |
ダブルエンダー | 船尾も船首と同じような前後対称の形状をした船型 | |
チャータークルーズ チャーターヨット |
ヨットを借りて乗ること、通常1週間単位のチャーターとなる。ヨットだけ借りて自分で操縦する<ベアボートチャーター>と、船長・コックが同乗する<クルードチャーター>がある。世界中にチャーター会社の基地がある。 黒潮丸のチャータークルーズ講座 |
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チェーンプレート | ステイなどの船体部へ取り付ける個所の当て金 | |
チャイン |
艇の側板と船底の接合部分 |
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チャンドラー | 船具屋 | |
中古艇評価士 |
日本中古艇協会が制度実現をはかっている 毎年評価士の養成研修会が行われ既に7回を数え延べ100名を越えているようだ 内容はボート対象でヨットの項目はない 昔と違って簡単に国の認可法人になれず、評価士の制度もオーソライズされていない |
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チルト | 船外機や船内外機の駆動ユニット(プロペラ部分)を上下させること | |
ツイスト | セールのねじれ | |
DSQ | Disqualified 失格した | |
DNS | did not start スタートしなかった | |
DNF | did not finish フィニッシュしなかった | |
ディスマスト |
マストの折損 |
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底質 | 海底の土質 泥、砂、岩など海図に記載がある アンカリングのための情報 昔は測鉛の底にグリースを塗って探った | |
デイセーラー | もっぱら日帰りクルージング用に設計されたセーリングボート | |
ティラー |
舵を動かすための棒 舵柄 |
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デイラン | 1日に走った距離 | |
テークアバック |
セールに裏風を受けること |
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テークル | 滑車・ブロックとロープを組み合わせた増力装置 | |
テーパー | 先を細くしたり薄くしたりすること ロープの先を尖らせたり板の先を削ったり | |
デバイダー | チャートワーク用品 チャート上で距離を測るのに用いる | |
デプスサウンダー | 音響測深機 | |
出船 | スターンからもやい綱をとりバウを港口に向ける係留 | |
テルテール | 細いテープや毛糸で作った風見 | |
テンダー | 足舟 艇に積み込んで補助用途に使う 特に錨泊を楽しむクルージングでは、テンダーなくしてクルージングライフなしと云える | |
トウレール | 艇の周囲のデッキとハルの接合部分にアルミの板を3センチほど立ち上げた縁板 | |
トグル | 索とプレートを繋ぐ金具 シャックルの幅広? | |
ドジャー |
コンパニオンウエイのハッチ付近に取り付ける波しぶき避け・雨避けのカバー 骨組みはステンレスパイプなどで頑丈に作られる KAZI-07/2に「ドジャー&エンクロージャーの実際」の記事あり |
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ドッグハウス | デッキ上でキャビンの天井が高くなっている部分 | |
トッピングリフト |
マストトップからブームの後端を吊るワイヤー |
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トラピーズ |
強風時にヒールを殺すために風上側に身体を乗り出すこと その用具 |
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ドラフト |
喫水 深さ |
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トランサム |
艇尾板 |
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トランサムステップ | 船尾の水面近くに設けた足場 マリンジェットを置いたり海中への出入りに使用 | |
取舵 |
バウを左に向けること |
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トリマー | セールの調整を行う役目 | |
トリム |
風向、針路に合わせてセールや艇の傾きを調節し、バランスをとる |
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トリムタブ | モーターボートで走行中に前後のトリム(傾斜)を調整する可動式の板 | |
ドレンコック |
水抜きの栓 |
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ナ行 |
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日本小型船舶検査機構 | →JCI 小型船舶の船検と登録を代行する | |
日本セーリング連盟 | →JSAF 国際セーリング連盟に加盟し、日本のセーリング競技を統括する | |
ノット |
1)時速1マイル(1852m)の速さ 2)結び目 |
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ハ行 |
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バース | 1)マリーナなどでの係留場所 2)艇内の寝床 | |
ハーネス (セーフテイハーネス) |
転落防止の安全帯 犬用の肩ひももハーネスだ |
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パーマネントバックステイ | マストトップからスターンに引くバックステイ | |
ハイクアウト |
艇のヒールを殺すため風上側の舷の外に身体を乗り出すこと |
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パイロット |
水先案内人 港によって大型船などにはパイロットの搭乗が義務付けられている |
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パイロットチャート | 米国水路部発行の大洋航海用の海図 海域ごとの風や潮流などが記載されている | |
バウ |
艇首 船首 へさき |
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バウスプリット | バウから突き出した柱 セールエリアを大きくするためバウスプリットの先端からフォアステイを張る | |
バウスラスター | 艇の回頭を容易にするため、船首水面下のハルに貫通孔をあけプロペラを設置したもの | |
バウマン | ジブやスピネーカーの操作などバウデッキの作業を担当するクルー | |
波高 | 波の山から谷までの高さ | |
波長 | 波の山から山までの長さ | |
バックステイアジャスター | パーマネントバックステイのテンションを調節する装置 テークルや油圧など | |
バテン |
セールのカーブをきれいに出すための薄く細長い板 木やプラスチック製 |
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バテンポケット | セールにバテンを差し込むポケットがある | |
パドル |
櫂 両手で持って扱い、艇側に受け具を必要としない |
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パフ |
間をおいて吹付ける強い風 |
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ハリヤード |
セールを吊り上げるためのロープ |
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ハル |
船殻 |
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バルクヘッド | 隔壁 小型船の場合水密のためより艇の強度保持のためにある 勿論部屋の仕切りにもなる | |
パルピット | バウとスターンにあるステンレスパイプの保護柵? 岸壁への乗り降りにここに立ってもいいよう丈夫に作られている ライフラインの起点終点でもある | |
ハンクス |
セールをステーに取り付ける金具 |
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ハンドベアリングコンパス |
コンパスは艇に固定してあるが、HBCは手に持って対象物の方位を測り、チャート上で 対象物から線を引いて位置を求める |
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ハンドレール | 荒天時に身体を支える デッキ上やキャビン天井に設置 | |
ハンドレッド | ロープの先に錘をつけた測深具 | |
ピーク |
セールの部分名称=上端 |
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ヒーブツー |
ジブセールを逆帆にし、メインセールとジブセールの推進力を相殺させて 艇を1ヶ所に止めておくこと |
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ビーム |
1)艇の側板を繋ぎ甲板を支える梁 2)艇の幅 |
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ビームリーチ |
風向と艇の進行方向が直角 |
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ヒール |
艇の傾き |
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ヒッチ |
ロープを繋ぐこと |
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ピッチポール | 大波を船尾に受けて艇が縦にひっくり返ること | |
ピッチング |
艇が前後に揺れること |
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ビット | 甲板上に取り付けられた係船柱 | |
ビューフォート風力階級表 |
1806年、イギリス海軍提督フランシス・ビューフォートが提唱した 風力を0から12の段階に分け、海況で風速を推定できる 1964年、世界気象機関から世界標準として採択された |
ビューフォート |
ビルジ |
かんすい(淦水 あかみず)をいう ビルジは海水の打ち込み、雨水の浸入、 艇内の発汗,エンジンまわりの油性水,生活汚水などいろいろな原因で発生する |
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ビルジポンプ |
排水ポンプのこと クルーザーでは自動ポンプ、手動ポンプ、移動ポンプ など揃えておかねばならない |
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ビルダー | ボートやヨットの造船所 | |
ファーリングロープ |
縮帆用の巻き取り装置を操作するロープ |
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VHF |
超短波帯無線機 船舶では国際VHFとして港の出入りなど短距離通信に使用されている わが国ではプレジャーボート用に弱出力のマリンVHFが推奨されている |
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フィッティング |
セールを張りロープをセットして艤装すること |
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フィンキール | 小型軽量艇が好む薄い金属板のキール 鮫のひれのよう? | |
ブーム |
マストに取り付けセールの下端を支える帆桁 |
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ブームヴァング |
ブームが跳ね上がるのを防止するため、ブームとデッキまたはマスト基部とを 繋ぐ装置 |
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ブームギャローズ | ブームを乗せる門型の台 | |
フェアリーダー |
デッキ上から出るアンカーロープやもやいロープを通す金具または穴 |
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フェロセメント艇 | 鉄筋と金網で作った篭をモルタルで固めて作る工法 自作艇に多い | |
フェンダー |
防舷材 係留時に艇体を保護する |
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フォアガイ | スピンポールの前下方に引くロープ | |
フォアステイ |
マストを支える索=静索 マストトップからバウに張る |
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フォクスル |
前部の部屋 艇長35フィート以上でないと寝室にならない |
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フォールディングペラ | 水中抵抗を減らすためにブレードが閉じるプロペラ | |
フット |
セールの部分名称=セールの下辺 |
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フットベルト |
ハイクアウトの時に足をかけて身体を支えるロープ |
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フラクショナルリグ |
フォアステイがマストの高さの75−90%のところから下りているリグ |
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ブラケット | 保持具 支持具 | |
フラッシュデッキ | 突起物がなく平らなデッキ | |
ブランケット | 地形や他艇の影響で風のないエリア 毛布で囲われた場所? | |
プランク | 木造艇の外板 | |
フルーク | 錨の爪の部分 | |
ブルワーク | 艇の周囲のデッキとハルの接合部分に木の板を10センチほど立ち上げた縁板 デッキ上の生活は快適になるがレース時に舷側に座ってハイクアウトすること など出来なくなる | |
プレーニング |
強い追い風で艇が海面を滑るように走る状態 |
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ブロー |
間歇的に吹く強風 |
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ブロードリーチ |
真横よりやや後ろから風を受けて帆走する状態 |
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ブロック |
滑車 |
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Flotilla | チャーターヨットの1形態 ベアボートとクルードとFlotilla | |
ベア |
バウを風下に向けること |
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ヘアクラック | FRPの表面に髪の毛のような細いひびが入ること | |
ベアボートチャーター | チャーターヨットの1形態 ヨットのみ借りて運航・操縦は自分で行う | |
ベアポール |
セールを全部降下してマストだけにした状態 |
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ヘッド |
1)セールの部分名称=ピークともいう 2)艇内のトイレ |
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ヘルムスマン |
舵をとる人 風や波に合わせてセール操作や舵とりの上手い人がなる |
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ベンド |
1)曲げること・曲がり 2)ロープの結び目 |
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ホイール | 舵輪式の舵 | |
ホースクランプ | ホースを固定する金属バンド | |
ボースンチェア | マスト作業に用いる吊り上げ用の腰掛 布製が多い | |
ポートサイド |
左舷側 |
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ポートタック |
左舷よりの風を受けて帆走する状態 |
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ホープレスポジション | 相手艇のブランケットの位置に入った状態 | |
ボーラインノット |
もやい結び ヨットで最も基本的な結び 強い力で締まっても解き易い |
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ホールアウト |
上架整備 |
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ボラード |
繋船柱 |
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ボルトロープ | セールの縁に縫い込んだロープ マストの溝に通す | |
ホロー | へこみ | |
ポンツーン | 浮桟橋 | |
ボンテン | 竿のついた浮球の漁具 | |
マ行 |
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マイル |
哩、海里と同じ 赤道上の緯度1分の長さ1852m |
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マストシーブ |
マストの頂上に付けられた滑車 |
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マストステップ |
マストに登るために取り付ける踏み段 ロングクルーズの場合非常に有効だが、風の抵抗になる、 ハリヤードが引っ掛かるなどの問題もある |
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マストトップ |
マストの頂上部は、航海灯やメイン・ジブ・スピネーカー・トッピングリフトなどハリヤードのブロック に加え、航海機器(避雷針、風向風速計、アンテナ、その他)を設置しなければならず、非常に狭く重要な場所である 高槻和宏さんに私の「ウインデイホリデイU」号で東京湾マリーナから三河みとマリーナへの回航に同乗してもらったことがあるのだが、艇に到着するなりマストに登ってマストトップをチェックされたのには度胆を抜かれた。 |
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マッチレース | 1対1で勝負を争う試合形式 マラソンみたいに大勢出走して順位を競うのはヨットではフリートレースという | |
マニホールド | エンジンの給排気管 | |
マリーナ | プレジャーボートの停泊施設 | |
マリンサーベヤー | 中古艇の鑑定人 艇の状態、耐航性、必要な整備、時価などを鑑定する | |
マルチハル |
カタマラン双胴、トリマラン3胴などある |
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ムアリング | 舟の係留 | |
ムアリングクリート |
デッキ上に設置された係留用のロープを結びつけるクリート |
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ムアリングロープ |
係留用のロープ |
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メインシート |
メインセールを操作するロープ |
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メインシートトラベラー |
デッキ上に横にレールをひき、その上のブロックを移動させてメインシートの 操作を容易にする |
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メインセール |
1本マスト2枚帆の場合、マスト後方のセール |
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メーデー | 遭難信号の呼び出し mayday | |
メンファーラー |
メインセールの縮帆装置 マストに巻き込むのとブームに巻き込むのとある |
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モーターセーラー | 機走能力を重視したセーリングクルーザー | |
モールド | 鋳型 FRPの積層にも型を使う | |
ヤ行 |
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槍付け | 船首から岸壁にもやいをとり、船尾からアンカーを落とす係留方法 | |
ようそろ | 針路をそのまま維持すること | |
ヨーイング | 船首が左右に振れる動き | |
ヨール | 2本マストのリグで、後方のマストがホイールより後ろにある | |
横付け | 岸壁や他艇と平行に係留すること 岸壁に横付けするとそれだけ岸壁のエリアを大きくとるため憚られたものだが、漁港内では海底にロープが多く引かれていて錨を下ろすと厄介なことになるため、つい横付けしたくなる | |
ラ行 |
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ライツー |
漂ちゅう 荒天下、帆の面積を最小限に減らし艇首を風上に向けて停止・漂流する 通常 シーアンカーを使用する |
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ライフスリング |
馬蹄形の救命浮環に50mのロープをセットしたもの 落水者が出た時に素早く 投下し艇は落水者の周りを回る |
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ライフライン | 舷側に張りまわしたワイヤの安全索 通常2段になっている その支柱がスタンション | |
ラウンドボトム |
丸い船底のこと |
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ラウンドロビン | マッチレースの総当り制 | |
ラダー |
舵 |
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ラッシング | ロープをかけて縛ること | |
ラッチ |
掛け金 |
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ラット | 舵輪 | |
ラニヤード |
細いロープ |
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ラフ |
1)バウを風上に向けること 2)セールの部分名称=セールの前辺 |
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ラフィング |
バウを風上に向けること |
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ラフト | 筏 救命筏 ライフラフト | |
ランドフォール | 大洋航海していて陸地を視認すること | |
ランニング |
後ろから風を受けて帆走する状態 |
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リーウエイ |
横流れ |
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リークロス | 艇がヒールした時、艇内の寝床(バース)から転げ落ちないように張るキャンバス | |
リーサイド |
風下側 |
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リーショア |
風下側に陸岸があること |
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リーチ |
セールの部分名称=セールの後辺 |
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リーフ |
縮帆 強風下でセールに受ける風を減らす |
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リーフポイント |
リーフ用ロープのために空けられた穴 |
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リーヘルム |
風下側に向きたがる艇の癖 |
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リーワード |
風下側 |
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リコール | レースでスタートが認められず呼び戻されること 全艇再スタートはゼネラルリコール | |
ルーズフット | メインセールでフットの部分がブームに固着せずフリーになっているセール | |
レーキ |
マストの前後の傾き |
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レーダートランスポンダー |
レーダーの電波を受信した時に応答電波を発射して相手側のレーダー画面に 当方の位置を表示する装置 |
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レーダーリフレクター |
本船が衝突しないように、あるいは遭難時に発見されやすいように設置 するレーダーを反射する金属 |
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レイジージャック | メインセールを降下する時、ブームの上に乗るようにガイドする細いロープ | |
レイライン | タック(進路変更)なしに目標に進められる最短針路 | |
レグ | 航路の1区間 タックからタックまでの距離もいう | |
レッコ | 放り出す、投げ出す、解き放つ let go の略という | |
ロープの性質 |
ナイロン=非常に強い、伸びる ポリエステル=扱いやすく伸びが少ない、汎用性あり ポリプロピレン=水に浮く、滑りやすく扱い難い ケブラー=殆ど難点がなく強いが高い |
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ローリング |
艇の横揺れ |
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ログ |
1)艇のスピードをはかること 2)航海日誌 |
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ワ行 |
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ワイルドジャイブ |
ヘルムスマンが意図しないで艇がジャイブすること 強風下では危険 |
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ワッチ(ウオッチ) |
1)航行中周囲を監視し気を配ること 2)その当番 |
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ワンオフ |
大手ビルダーの量産艇でなく1艇だけの設計艇 好きに作るのだから使い勝手が良さそうだが、 多くのシェイクダウンを経ていないだけ欠陥もあり得る |
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ワンポン | ワンポイントリーフ 第1段階の縮帆の略 |
初掲 2007・12 移転 2012・8
長年(40年も50年も)<ヨット用語集>がなくて不自由を感じていたので、思い立ってなけなしの智恵を絞って自分で作ってここに掲載した。 その直後に、この2年以内に2冊も用語集が出版されていることを知った。
「ヨット・モーターボート用語辞典」舟艇協会監修-舵社-2800円−2005年刊 「実践ヨット用語ハンドブック」高槻和宏-舵社-900円−2006年刊 そしてまたなんと言うこと! 先月さらに1冊出版された! 「インナーセーリング−ヨット用語辞典」青木洋-舵社-1890円−2007年11月刊
どれもそれぞれに立派だ。特に青木さんのはイラストが豊富でビギナーには助かるだろう。 仕方がない。私のはネット用語辞典として充実させ、皆さんに利用してもらおう。
用語集に追加・訂正などのご意見がある場合は是非ご一報下さい OfficePCC:森下一義 pccgarden@gmail.com