セーリング クルーザーの船長になるには


あなたがお兄さんでもおじさんでもいい、いやお姉さんでもいいです、1人前の大人がセーリングを習い、船長になるにはどうしたらいいと思いますか?

「ガキじゃないんだから他人にアゴで使われてクルー修行をする気はないよ。」   その通り。

これまで日本のヨットの世界は子供か学生に教える方法しか知りませんでした。
大人が習いに行っても子供扱いか奴隷扱いしか出来ませんでした。

ここで黒潮丸が大人の習い方を教えましょう。マイボートを持たなくても船長になる方法を教えましょう。


 

1. まずディンギースクールでセーリングを学びます。あちこちでやっているから、半日講習を何ヶ所か受けてもいいです。気軽にやりましょう。Tシャツ、短パン、運動靴だけで身なりに気も金もかけることは ありません。おしゃれは後からです。
 間違っても ディンギーのバッジテストなんて方向に行ってはいけません。その先に楽しみはありません。
 動かせればもうそれでいいのです。ビーチやマリーナの貸しヨットを乗り回します。スクールで貸すところもあります。とにかく勝手に乗り回してナンパする。ヨット雑誌や本を時々読む。

2.次に時間の余裕をみてクルーザースクールを探 します。これはピンキリいろいろあります。 日数も使用艇もさまざまです。まずは気軽に2ヶ所くらい受講するといいでしょう。 度胸試しと変化への適応です。
 最後は1週間―10日くらいのクルージング体験のコースをとります。それくらいになるとASAとかRYAとか海外と提携したカリキュラムを持っている から充実しています。

3.次にお金の余裕をみて1級小型船舶操縦士の免許を取得します。1級は外洋まで出られる資格です。20万円くらいかな。資格をとったってセーリングはまったく上手くな りませんが、海上交通法規の知識は必須だし万国共通ですから。

4.このあたりまでくるといろいろつながりや知り合いが出来ますから、あちこちのクルーザーに遊びに行きます。よほどウマの合うオーナーがいたらクルーになってもいい でしょう。どこも人手不足です。

5.オーナーとクルーはどうしても上下の関係になります。それが嫌ならヨット雑誌で仲間募集の広告を探しましょう。たくさん出てい ます。数万円の年会費とその都度の経費負担で気兼ねなく乗れます。今時遊び人不足 、人手不足でどこでも歓迎されます。

6.ここまでで5,6年かな。だってあなたにはゴルフとかスキーとか、ネットとか、いろいろ他に遊びがあるんでしょう? 私の場合 もラグビー、ゴルフ、麻雀、囲碁、将棋があって大変だった。酒飲みではなかったけど。

7.時間をかけてチャートワーク、エンジン、GPS、無線の知識を身に付けます。好きでヨットの世界にへばりついていたら必ず出来 ます。
  例えばエンジンのことなら、ヨット雑誌にマリンエンジンのメンテの記事が毎年必ず出ます。バックナンバーを探せ。身近にエンジンがなくても暗記するまで読め。クルー募集や仲間募集で乗るようになった艇のエンジンルームに潜り込め。 船底塗装には率先して参加しろ。船検には立ち会え。
  知識、技術を身に付ける努力をしなかったら、クルーザーのスキッパーにはなれません。5年、10年のタームで実践を続けます。

  出費はこれまでの合計で100万円くらいかな。釣りだってダイビングだってそれ以上の装備を揃えるんでしょう?

8.この頃からスキッパーとして舵を任されるになります。こうして天下晴れて世界の海を乗り回す海の男となります。オーナーにならなくたって立派な船長です。
  ちょいとタヒチに飛んで ベアボートチャーターでフィジーまで渡ろうか。fortiesのおばさんのskipper wanted に応募しようか。

 

註:クルーザーに乗るにはオイルスキン(ヨット用の雨合羽)とマリンブーツが必需品です。これなくしてはクルーザーには乗れません。
  装備についてはまた別に書きます。

 

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