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サマランチの鼻毛
長野オリンピック冬季大会の席上から発信された「水上オリンピック」期成
同盟発足のニュースは、たちまち世界を駆けめぐった。まさに時宜を得た着想であったからであろう。
当然のことながらニュースはサマランチ会長のもとにも届いた。
その時、彼は眉毛一つ動かさずそのニュースを聞いたという。しかしロイターの記者は見逃していた。サマランチの眉毛は動かなかったが、鼻毛は大いに蠢(うごめ)いたのだ。
彼の鼻は金の匂いに敏感だ。
長野発:国際スポーツ記者 スター・サイト
水泳マラソンの距離
「水上オリンピック」期成同盟発足が伝えられて以来、各競技連盟あるいは連盟を目指す団体から質問が相次いでいる。同時に競技のルール作りが始まった。
さしずめ「水上オリンピック」の華となることが予想される水泳マラソンでは、距離をどう定めるかで各国の思惑が入り乱れている。
イギリスとフランスは遠泳の本家とされる英仏海峡横断の距離を主張するし、アメリカは月の海の直径を主張している。我が国では、かのバルテイック艦隊出現を報じて天気晴朗波高き中を漁師平八郎が泳ぎ渡った対馬より本土までの距離が有力視されていると伝えられる。
東京発:国際スポーツ記者 スター・サイト
お役所の縄張り
「水上オリンピック」独立の機運が高まっている中、霞が関では既にして管轄を巡ってさぐり合いが始まっているという。
文部省はスポーツ振興は当然のこととして管轄するつもりである。運輸省は「水上オリンピック」は必ず海を使用する、海はわが縄張りと主張する。「水上オリンピック」はまた必ず新しい産業を生み出す。産業は通産であるとMITIはいう。「水上オリンピック」が必要とする新しいハコ物群。これぞわが出番、と建設省はてぐすねをひく。
わが同盟はどこにも挨拶に行く予定はない。
「水上オリンピック」期成同盟:広報部長 ハーバー・ライト
パンツの数
期成同盟の発足以来、各国から各種の申込みが相次ぐが、その中にイタリーの著名デザイナーからのパンツデザイン採用の申込みがあった。
なるほど水上競技においては必ずパンツを着用する。さすが素早い着眼である。わが同盟としてもこの早さにたいし優先順位を与えなければならないと考えている。
しかし考えるほどにパンツは重要なファクターである。例えばラグビーにおいて、国際マッチ出場の度に「キャップ」の栄誉が与えられる。選手はその「キャップ」の数を競うのである。今後、水上の選手は「パンツ」の数を競うことになろう。
「水上オリンピック」期成同盟:広報部長 ハーバー・ライト
「パンツ」の数--続報
密かに伝えられるところでは、一部貴婦人社会において彼女等の寝間において獲得する「パンツ」の数がステータスとなり、既に選手にたいするアクションが始まっているという。
東京発:国際スポーツ記者 スター・サイト